会社で働く上では、「上司との関係」が仕事のパフォーマンスやキャリアアップに大きく影響します。上司の信頼を得て良好な関係を築くことができれば、仕事へのモチベーションが上がり、新しい仕事に挑戦する機会も増えるでしょう。
しかし、上司との関係がうまくいかないと、仕事に対する不安やストレスを感じ、結果的に仕事のパフォーマンスが低下や、キャリアアップのチャンスを逃してしまう可能性があります。
この記事では、サラリーマンが上司との関係で「これはするな!」と後悔しないために、絶対に避けるべきNG行動を5つご紹介します。新入社員の方から、すでに社会人経験のある方まで、ぜひ参考にしてください。
新入社員が「信頼をなくす5選」と「必要とされなく社員」も参考にしていただけると幸いです。
上司との関係を悪化させるNG行動5選
1. 上司の指示を無視する、または適当にこなす
上司の指示は、会社の目標達成のために必要なものです。
それを無視したり、適当にこなしたりすることは、上司に対する最大の冒涜であり、信頼関係を破壊する行為です。
上司は、部下の成長を願っており、そのために適切な指示を出します。指示を無視することで、上司の期待を裏切り、その後の指導も得られなくなってしまう可能性があります。
デメリット
- 人間関係の悪化:上司との信頼関係が失われ、職場の人間関係が悪化し、孤立してしまう可能性がある。
- 評価の低下:仕事に対する評価が下がり、昇進や昇給などの機会を失う可能性がある。
- キャリアの停滞:上司の指示に従わないことで、必要なスキルや経験を積むことができず、キャリアの停滞につながる可能性がある。
- 組織への貢献度低下:組織全体の目標達成に貢献できず、組織全体の成果に悪影響を及ぼす可能性がある。
- 法的問題:指示無視が業務命令違反に該当する場合、懲戒処分や損害賠償請求などの法的問題に発展する可能性がある。
改善策
上司の指示は、たとえ理解できなくても、まずは素直に聞き、実行しましょう。もし、指示内容に疑問や理解ができない場合、その場で質問したり、後日改めて確認したりするなど、コミュニケーションを密にすることが大切です。
2. 上司の悪口を言う
上司の悪口を同僚や友人などに言ってしまうと、それが上司の耳に入ってしまう可能性があります。一度信頼関係が壊れてしまうと、修復するのは非常に難しいです。
上司の悪口を言うことは、プロ意識の欠如であり、チームワークを損なう行為です。また、悪口を言っているところを目撃されたり、噂が広まってしまったりすると、自分の評価を下げてしまうことになります。
デメリット
- 人間関係の悪化:悪口を聞いた相手との関係が悪化したり、聞いた相手が上司に伝えてしまい、関係が悪化し、信頼を失ったりする可能性がある。
- 周囲からの評価低下: 悪口を言うと、周囲から「陰口を言う人」「信頼できない人」と思われ、人間関係が悪化する可能性がある。特に、社内で悪口を広めた場合は、信頼を失い、仕事に支障が出る。
- 問題解決の妨げ:上司との直接的な対話や改善策の検討を避けることになり、問題解決を遅らせる可能性がある。
- 悪循環:悪口を言うことで一時的な快感を得ても、根本的な問題解決にはならず、かえってストレスが溜まる悪循環に陥る可能性がある。
改善策
上司のことで不満がある場合は、直接本人に自分の考えや気持ちを率直に伝え、上司に話しづらい場合は信頼できる先輩社員に相談しましょう。また、ノートに書くことでスッキリします。
3. 上司の意見を否定する
上司の意見を否定することは、上司の威信を傷つける行為であり、反感を買う可能性があります。
上司は、豊富な経験や知識を持っているため、部下よりも客観的な視点で物事を判断することができます。上司の意見を否定することで、上司の指導を受ける機会を失います。
デメリット
- 人間関係の悪化:上司との関係が悪化し、職場全体の雰囲気が悪くなる可能性がある。
- 信頼関係の崩壊:上司からの信頼を失い、今後のキャリアに悪影響が出ます。
- プロジェクトの遅延:意見の対立が長期化し、プロジェクトの進捗が遅れる可能性がある。
- 上司の反発:上司のプライドを傷つけてしまい、意図しない反発を受ける可能性がある。
改善策
上司の意見と異なる意見をする際に注意すべき点は、コミュニケーションの仕方です。
感情的な言葉遣いを避け、具体的な根拠に基づいて自分の考えを説明することが重要。
また、上司の立場を尊重し、意見の相違が組織全体の目標達成を阻害しないよう、建設的な議論を心がけることが必要です。
注意点
上司の意見を否定する際の注意点
- メンツをつぶさない:丁寧な言葉遣いを心がけ、相手の立場を尊重する。
- タイミング:適切なタイミングで意見を伝える。
- 根拠:自分の意見を裏付ける具体的な根拠を示す。
- 代替案:上司の意見とは異なる代替案を提示する。
4.報連相をしない
「報告・連絡・相談」は、社会人として最低限身につけるべきスキルです。これを怠ると、「あなた」にも、「会社」にも大きな問題に繋がる可能性があります。
上司に仕事の進捗状況や問題点をきちんと報告することで、仕事全体の見え方がクリアになり、問題が起きたときに早く対処ができます。また、チーム全体の信頼関係も深まります。会社としても、最新の情報をもとに正しい判断を下すことができ、より良い方向へ進んでいくことができます。
デメリット
- 情報共有の不足:自分の進捗状況や問題点などを共有しないため、誤解が生じたり、必要なサポートが得られない可能性がある。
- 問題解決の遅延:問題が発生した場合に、上司に報告せずに一人で抱え込んでしまうと、問題が大きくなる可能性がある。
- 信頼関係の低下:上司から「報告・連絡・相談をしない」ことを信頼の欠如と捉えられ、人間関係が悪化してしまう。
- 評価への影響:上司は部下の仕事ぶりを評価する際に、報連相をしないことで、評価が低くなる。
- キャリアアップの阻害:上司とのコミュニケーションが円滑に行えないと、キャリアアップのチャンスを逃してしまう。
改善策
「報連相」がなぜ必要なのかを理解することが必要。
報連相は、仕事をスムーズに進めるための基本的なツール。単なる報告義務ではなく、自分の仕事だけでなく、上司・チーム全体の効率化にもつながることを理解する。
5. 責任転嫁をする
ミスをした時に、自分の責任を認めずに、他の人のせいにすることは、絶対に避けなければなりません。
責任転嫁をすることは、プロ意識の欠如であり、上司からの信頼を失う原因。また、チーム全体の士気を下げてしまう。
デメリット
・信頼関係の崩壊:責任転嫁は、周囲の人々からの信頼を失うことにつながります。一度信頼を失ってしまうと、再び信頼を取り戻すのは非常に困難です。
・人間関係の悪化:責任転嫁は、人間関係を悪化させ、周囲の人々との間に溝を作ります。
・成長の機会の損失:自分の失敗から学び、成長する機会を失い、また責任転嫁を繰り返すことで、自己成長が阻害されます。
・組織への悪影響:組織において責任転嫁が横行すると、組織全体の士気が低下し、問題解決能力が低下します。
・長期的なストレス:一時的にはストレスが軽減されるかもしれませんが、長期的に見ると、責任転嫁は心の負担となり、新たなストレスを生み出します。
改善策
ミスをした時は、まず自分の責任を認め、改善策を考えましょう。そして、上司に報告し、今後の対策について相談することが大切です。
上司との良好な関係を築くために
上司との良好な関係を築くことは、仕事をする上で非常に重要です。仕事がスムーズに進み、キャリアアップにもつながる可能性が高まります。
ここでは、上司との良好な関係を築くための具体的な方法を紹介します。
コミュニケーションを円滑にする
- 報告・連絡・相談を徹底する:仕事の進捗状況、課題、疑問点などは、こまめに上司に報告をする。
- 相手の話を聞く:上司の話には、しっかりと耳を傾け、共感の言葉をかけるようにする。
- 質問をする:不明な点があれば、積極的に質問し、理解を深める。
- 相手の意見を尊重する:上司の意見と異なる場合でも、まずは相手の意見を尊重し、自分の意見を丁寧に伝える。
信頼関係を築く
- 約束を守る:上司に約束したことは必ず守る。
- 責任感を持つ:与えられた仕事に責任を持って取り組む。
- 誠実な態度で接する:上司に対して誠実な態度で接する。
- 感謝の気持ちを伝える:上司のサポートに感謝の気持ちを伝える。
お互いのことを知る
- 個人的な話をする:仕事の話だけでなく、個人的な話をすることで、お互いをより深く理解することができる。
- 共通の話題を見つける:共通の趣味や興味の話題をすることで親近感が増す。
まとめ
上司との良好な関係はキャリアアップの鍵!
この記事では、上司との関係が悪化するNG行動5選を具体的に解説しました。「指示無視、悪口、意見の否定、報連相不足、責任転嫁」といった行動は、上司の信頼を失い、キャリアアップを妨げる原因となります。
一方で、上司との良好な関係を築くためには、コミュニケーションを円滑にし、信頼関係を構築することが重要です。
具体的には、報告・連絡・相談を徹底し、相手の話を聞き、質問をするなど、積極的にコミュニケーションを取ることが大切です。
上司との関係は、仕事のパフォーマンスやキャリアアップに大きな影響を与えるため、良好な関係を築くための行動を意識することが重要です。
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