就職活動で多くの人が頭を悩ませるのが、筆記試験です。
社会人として必要な基礎学力と教養を持ち合わせているかどうかを確認するために「筆記試験」を行い、人間性を見るために「面接」を行います。
今回は筆記試験についてどのような問題や出題傾向があるかお伝えしたいと思います。
ぜひ、あなたの就職活動に役立ててください。
筆記試験で出題される問題の種類と対策法
筆記試験で一番多い問題は「時事問題」かと思います。
筆者が、筆記試験問題を作成した時の問題を「試験の例題」として掲載しております。
「SPI問題、玉手箱」は採用していないので、ネットで調べた情報を掲載しております。ご了承ください。
① 時事問題
なぜ時事問題が出題されるのか?
社会人として、常にアンテナを張り巡らせ、世の中の動きを捉える力が求められます。時事問題が出題されるのは、この能力を測るためです。
「新聞やニュースを見ていたらわかる問題」が多く出題される可能性がありますので、今、日本で、世界で何が起きているのかチェックしておきましょう。
試験の例題
- 国内:現在の首相の名前をフルネームで答えよ
- 国内:経済からの出題(日経平均最高額・2024年度の円安、円高の最高金額など)
- 世界:アメリカ、中国の大統領や海外の首脳の名前をフルネームで答えよ
- 世界:ニュースで取り上げている各地の戦争(国の名前やなぜ起こったか?など)
対策法
- 新聞やニュースを毎日チェックする習慣を身に付け、「経済ニュースや政治ニュース」の今を知っておく(頻出テーマ)。
- ニュースアプリを活用するなど、スキマ時間に手軽にニュースをチェックする。
- 時事問題対策用の問題集を解き、出題傾向を把握し、自分の弱点を見つける。
② 国語
国語は コミュニケーション能力や文章理解能力を測るためです。
漢字の読み・書きは必ずと言っていいほど出力されます。また、社会に出て必要なのが、敬語や謙譲語です。
ここで覚えておくと、社会に出たときに一番役に立つと思いますので勉強しておきましょう。
試験の例題
- 漢字の読み・書き
- 同義語、反対語、敬語、謙譲語
- ことわざの出題(意味・穴埋め)
- 有名な書籍のタイトルと著者名
- 長文をわかりやすく短くする(要約)
対策法
- 漢字の読み書きを徹底的に復習し、常用漢字だけでなく、やや難しい漢字も覚える。
- 敬語や謙譲語の使い方を習得し、ビジネスシーンで必須となる敬語を正しく使いこなせるようにする。
- 古典や現代文の文章を読み込み、文章の構造を理解し、要約できるようにする。
③ 数学
数学は、論理的思考力や数値処理能力を測るためです。
数学に関しては基本(中高生レベル)を押さえておけば大丈夫かと思います。
しかし、応募資格で大卒以上の制限がある場合は大学レベルが必要かと思います。
試験の例題
- 足し算、引き算、掛け算、割り算、分数計算
- 因数分解
- 1個単価あたりの計算や粗利率の出し方など
対策法
- 基本的な計算問題を確実に解けるようにし、四則計算、分数、小数、比、割合などを復習する。
- 応用問題では問題文の意味を正確に理解し、解法を導き出す練習をする。
④ 社会
社会は、社会全体への関心や知識を測るためです。
社会に関しては問題同様「新聞やニュース」からの出題が多いと思われます。
試験の例題
- 政治にかかわる問題:与党・野党とは何か?今の主権は何党か?など
- 経済指数:日本のGDPは現在、第何位か?
- 世界の政治、経済
- WHO、WTO、OPECなど中学生レベルのアルファベット略称(組織など)
対策法
- 日本の歴史や地理を復習し、特に現代史は、時事問題と関連して知っておく。
- 経済に関する知識を深め、「GDP、インフレ、デフレ」などの経済用語を理解する。
- 政治に関する知識を深め、「日本の政治制度や主要な政党」について覚えておく。
⑤ 理科
理科は、論理的思考力や基礎的な科学知識を測るためです。
理科は企業によって出題されれるか分かれます。最低限、中学生レベルは解答できるようにしておきましょう。
試験の例題
- 光合成とは何か?
- 温度:水は何度で沸騰する?
- 元素記号
対策法
中学・高校で学んだ理科の基礎知識を復習し、「物理、化学、生物、地学」の基礎的な概念を覚える。
⑥ 英語
英語は、グローバルな社会で活躍するための英語力があるかを確認するためです。
主に、英語から日本語への訳や、短文・長文を日本語訳に変換が多いです。
最低限、文法の基礎知識を覚えておきましょう。
試験の例題
- 数字を英語に変換
- 日本語⇔英語に変換
- 短文、長文の訳
対策法
- 単語力、文法力を強化し、英単語帳や文法問題集を使って、基礎を覚えておく。
- 長文読解の練習し、英語のニュース記事や論文を読むことで、読解力を向上さる。
⑦ 企業オリジナル問題
企業オリジナル問題は、企業への関心度や、自社の仕事への適性があるかを確認するためです。
試験の例題
- 代表者の氏名
- 資本金
- 設立日
- 事業内容、部門
対策法
- 企業のホームページを徹底的に調べ、「事業内容、企業理念、最近のニュース」などを確認する。
- 企業説明会に参加し、企業の社員から直接話を聞き、企業文化や仕事内容を理解する。
⑧ SPI問題、玉手箱
SPIや玉手箱は、多くの企業で採用されている筆記試験です。
対策法
- SPIや玉手箱対策用の問題集を解き、問題形式に慣れて、解き方をマスターする。
- 模擬試験を受け、時間配分や解き方のコツを掴む。
筆記試験で落ちる人の特徴と対策
筆記試験は、対策をしなければ落選する可能性が高いです。
他にも筆記試験で落ちる人に該当する特徴は以下の通りです。
- 試験対策を行っていない:何とかなるだろうと思い、今の能力で試験に挑む人。
- 過去問を解かない:意外と企業は、書籍から出題している場合がある。
- 勉強時間を確保しない:筆記試験対策を単純にしていない。
- 時間配分ができない:全体の問題を見ず、最初から問題を解こうとする。また、わからないや難しい問題を飛ばそうとせず解く。
まとめ
筆記試験対策は、早めの段階から始めることが大切です。
必ず「時事問題」が出題されると思い、現在の「日本の政治、経済」や「世界情勢」などを「新聞・テレビ、ネット」で確認するようにしましょう。
この記事で紹介した対策法を参考に、自分に合った勉強方法を見つけて、ぜひ頑張ってください。
この記事は、あくまで一般的な対策法であり、全ての企業の筆記試験に対応できるものではありません。
各企業の求人情報や過去問をよく確認し、それに合わせた対策を行うことが重要です。
[免責事項]
この記事の内容は、あくまで一般的な情報であり、個々の状況に合わせて判断してください。
この情報に基づいて行われた行動の結果については、一切の責任を負いかねます。